「私にとっては昔話ですので退屈ですの。そのお話の舞台へ参りますわ」
「左様ですか。お気を付けて行ってらっしゃいませ」
「お父様が戻られる頃には戻りますのでそれまでくつろいでくださいませね。それでは」
「かしこまりました。
では、続きをお話致しましょう。
お嬢様は確かめる、とおっしゃり倉庫の中へ向かわれました。
それが瞳お嬢様の視力を奪われる事になろうとは予想出来ませんでした」
「それはもしかしてイッチーの眼帯の事に繋がるですか」
「そう云う事になりますね」
「倉庫で何があったんですか?」
「それはこれからお話致します。私は倉庫の中を確認に行かれたお嬢様の後を追いました。
このままお聞きになるのは少々退屈かと思いますので人形でも使いましょう」
そう云うと赤石はポケットから少年と少女人形を取り出した。
「可愛いぃぃいぃ!!」
「落ち着いてチイ。それは赤石さんが作ったんですか?」
「ええ、まあ。夜な夜なこの人形を作ったのも訳があるのですが」
「夜な夜な人形を作る赤石さん…イイのです」
チイの表情が恍惚になる。
「チイ?ネタにしちゃダメですからね?
赤石さん、その人形を作られたのは一之瀬さんに関係があるんですね?」
「然様です。倉庫へ着くと中から話し声がしました。その声は瞳お嬢様と少年の声でした。
失礼かとは思いましたが私は暫くお話をお伺いしておりました。
[こんな所で何をしているのです?]
それが瞳お嬢様の第一声でございました。
[何って、面白いじゃんかここ。秘密基地みたいでさ。一緒に遊ぶかい?]
[此処で遊んではいけません。早く出ましょう]
[君も下らない大人達と同じなのかい。
そうやってすぐに頭ごなしに否定するなんてさ。
解ったよ出て行くよ。
きっとこの世に僕の居場所なんて無いのさ]
[お待ちなさいな。
居場所が無いとは何故ですの?体も元気そうですし、友人もいるのではないですか?]
[いるにはいるよ。て云うよりいた、てのが合ってるのかな。それにウチの両親がうるさくってさ、家にも居場所が無いんだ]
[…そう。それでこの場所を?]
[そうだよ。でもこの場所も取り上げられようとしてるけどね。]
[ではこうしましょう。この場所を使っても良い代わりに、私とお友達になってくださいませんか?]
[友達いないのかい?]
[そういう訳ではないのですが、私は体が弱いのであまり外には出られないのです。
ですから、ここで遊べるのでしたら話し相手でも欲しかったんですの]
[そう。僕は護。君は?]
[私は瞳。一之瀬瞳。このお屋敷の娘ですわ]
こうして瞳お嬢様と護殿は出会ったのでございます。
そうして瞳お嬢様と護殿は第五倉庫を待ち合わせ場所にして頻繁に遊ばれる様になられました」
「ふーん。友達が出来たってだけで一之瀬さんの眼帯にはあまり関係がなさそうですね」
「左様ですか。お気を付けて行ってらっしゃいませ」
「お父様が戻られる頃には戻りますのでそれまでくつろいでくださいませね。それでは」
「かしこまりました。
では、続きをお話致しましょう。
お嬢様は確かめる、とおっしゃり倉庫の中へ向かわれました。
それが瞳お嬢様の視力を奪われる事になろうとは予想出来ませんでした」
「それはもしかしてイッチーの眼帯の事に繋がるですか」
「そう云う事になりますね」
「倉庫で何があったんですか?」
「それはこれからお話致します。私は倉庫の中を確認に行かれたお嬢様の後を追いました。
このままお聞きになるのは少々退屈かと思いますので人形でも使いましょう」
そう云うと赤石はポケットから少年と少女人形を取り出した。
「可愛いぃぃいぃ!!」
「落ち着いてチイ。それは赤石さんが作ったんですか?」
「ええ、まあ。夜な夜なこの人形を作ったのも訳があるのですが」
「夜な夜な人形を作る赤石さん…イイのです」
チイの表情が恍惚になる。
「チイ?ネタにしちゃダメですからね?
赤石さん、その人形を作られたのは一之瀬さんに関係があるんですね?」
「然様です。倉庫へ着くと中から話し声がしました。その声は瞳お嬢様と少年の声でした。
失礼かとは思いましたが私は暫くお話をお伺いしておりました。
[こんな所で何をしているのです?]
それが瞳お嬢様の第一声でございました。
[何って、面白いじゃんかここ。秘密基地みたいでさ。一緒に遊ぶかい?]
[此処で遊んではいけません。早く出ましょう]
[君も下らない大人達と同じなのかい。
そうやってすぐに頭ごなしに否定するなんてさ。
解ったよ出て行くよ。
きっとこの世に僕の居場所なんて無いのさ]
[お待ちなさいな。
居場所が無いとは何故ですの?体も元気そうですし、友人もいるのではないですか?]
[いるにはいるよ。て云うよりいた、てのが合ってるのかな。それにウチの両親がうるさくってさ、家にも居場所が無いんだ]
[…そう。それでこの場所を?]
[そうだよ。でもこの場所も取り上げられようとしてるけどね。]
[ではこうしましょう。この場所を使っても良い代わりに、私とお友達になってくださいませんか?]
[友達いないのかい?]
[そういう訳ではないのですが、私は体が弱いのであまり外には出られないのです。
ですから、ここで遊べるのでしたら話し相手でも欲しかったんですの]
[そう。僕は護。君は?]
[私は瞳。一之瀬瞳。このお屋敷の娘ですわ]
こうして瞳お嬢様と護殿は出会ったのでございます。
そうして瞳お嬢様と護殿は第五倉庫を待ち合わせ場所にして頻繁に遊ばれる様になられました」
「ふーん。友達が出来たってだけで一之瀬さんの眼帯にはあまり関係がなさそうですね」
















































