「違うね。僕は瞳姉ちゃんと遊ぶのが楽しいんだ。好き嫌いは関係ないね」
「じゃあ、俺と一之瀬が恋仲になっても問題ないな?」
退屈そうに崩れた荷物の一つに腰掛けてやりとりを眺めている郁子から、
(後で本当の事聞くからね、宮司)と殺気の込められた視線が送られている。
「え…?」
今迄余裕の表情だった男の子の表情が戸惑いに変わった。
「宮司と郁子、遅いのです」
「もしや、ゲーム的且つベタな展開じゃないでしょうね」
「なさそうでありそうなのです」
「どうされました?おや?水原様と犬上様はどちらへ?お姿が見えませんが」
紅茶を運んで来た赤石が賑やかな会話に興味深々ながらも郁子と宮司がいない事にすぐ気付いた様子で紅茶を配りながら続けて云った。
「まさか、あの倉庫へ行ったのではないでしょうね?」
「ま ままさかそんな事ありませんよ!」
明らかに慌てた口調で蝶子が答える。
「まあ、倉庫にさえ近付かなければ良いでしょう。瞳お嬢様もそろそろ降りて来られますよ」
とは云っても郁子様はとても活発そうでしたから倉庫へ向かっておいででしょうな。
やれやれどうやら一波乱ありそうですな。
そろそろ瞳お嬢様も降りられても良い頃ですね。一つ、昔話をして差し上げましょう。
「皆様は瞳お嬢様とはどれ程のお付き合いで?」
「私は今の学年になってからですね。チイは?」
「ボクはその少し前位からなのです。珠ちゃんはいつ位?」
「私は…2年程前位かな。確か、大掛かりなエ事があるとかでその事前のお祓いの時からだった筈」
「おや。そうでしたか。では白石様はあの白石神社の方でしたか。その節はどうもお世話になりました。おかげ様でエ事も無事に完了となりました」
赤石が一礼をした時、階段を降りる音が聞こえてきた。
「お待たせしました」
「戻られましたか。ただ今、瞳お嬢様と皆様はいつ頃からのお付き合いかお伺いしていた所にございます」
「珠恵ちゃん以外は今の学年になってからですよね〜」
「そう云えばそうですわね。稲森さんは今のクラスになってからでしたわね」
「とてもそうは見えない所に非常に仲の良い事が伺えますね」
「意外と誰にも優しいからね瞳は。特に宮司君に優しいかな?」
「そうでしょうか?」
「お嬢様は恋する乙女なのです」
「そんな照れる事云わないでくださいよーもう!」
背中を平手打ちする一之瀬。
結構痛かったらしくチイが背中をさする。和気あいあい、気心知れた仲間たち。団欒に最適な空間。
いつもと同じ人数ではない事に気付いた一之瀬が赤石に問いかける。
「赤石さん、宮司さんと郁子さんを知りませんか?」
「それがどうにも、私も先程から気になっていたのですが邸内を散策されておいでのご様子だそうです」
「まさかあの倉庫には向かっておりませんわよね?」
「じゃあ、俺と一之瀬が恋仲になっても問題ないな?」
退屈そうに崩れた荷物の一つに腰掛けてやりとりを眺めている郁子から、
(後で本当の事聞くからね、宮司)と殺気の込められた視線が送られている。
「え…?」
今迄余裕の表情だった男の子の表情が戸惑いに変わった。
「宮司と郁子、遅いのです」
「もしや、ゲーム的且つベタな展開じゃないでしょうね」
「なさそうでありそうなのです」
「どうされました?おや?水原様と犬上様はどちらへ?お姿が見えませんが」
紅茶を運んで来た赤石が賑やかな会話に興味深々ながらも郁子と宮司がいない事にすぐ気付いた様子で紅茶を配りながら続けて云った。
「まさか、あの倉庫へ行ったのではないでしょうね?」
「ま ままさかそんな事ありませんよ!」
明らかに慌てた口調で蝶子が答える。
「まあ、倉庫にさえ近付かなければ良いでしょう。瞳お嬢様もそろそろ降りて来られますよ」
とは云っても郁子様はとても活発そうでしたから倉庫へ向かっておいででしょうな。
やれやれどうやら一波乱ありそうですな。
そろそろ瞳お嬢様も降りられても良い頃ですね。一つ、昔話をして差し上げましょう。
「皆様は瞳お嬢様とはどれ程のお付き合いで?」
「私は今の学年になってからですね。チイは?」
「ボクはその少し前位からなのです。珠ちゃんはいつ位?」
「私は…2年程前位かな。確か、大掛かりなエ事があるとかでその事前のお祓いの時からだった筈」
「おや。そうでしたか。では白石様はあの白石神社の方でしたか。その節はどうもお世話になりました。おかげ様でエ事も無事に完了となりました」
赤石が一礼をした時、階段を降りる音が聞こえてきた。
「お待たせしました」
「戻られましたか。ただ今、瞳お嬢様と皆様はいつ頃からのお付き合いかお伺いしていた所にございます」
「珠恵ちゃん以外は今の学年になってからですよね〜」
「そう云えばそうですわね。稲森さんは今のクラスになってからでしたわね」
「とてもそうは見えない所に非常に仲の良い事が伺えますね」
「意外と誰にも優しいからね瞳は。特に宮司君に優しいかな?」
「そうでしょうか?」
「お嬢様は恋する乙女なのです」
「そんな照れる事云わないでくださいよーもう!」
背中を平手打ちする一之瀬。
結構痛かったらしくチイが背中をさする。和気あいあい、気心知れた仲間たち。団欒に最適な空間。
いつもと同じ人数ではない事に気付いた一之瀬が赤石に問いかける。
「赤石さん、宮司さんと郁子さんを知りませんか?」
「それがどうにも、私も先程から気になっていたのですが邸内を散策されておいでのご様子だそうです」
「まさかあの倉庫には向かっておりませんわよね?」
















































