「宮司には後で話すから黙ってて!」
両手を目の前で組むと郁子は静かに息を吐いた。
「この世にアンタの居場所はないんだから早くいなくなって!」
組んだ両手を頭上に掲げた直後、一気に振りおろした。
空気が旋になって男の子を襲う。
俺はただ、旋から身を守るのに必死になっていた。
理不尽で納得も出来ないまま今目前で起きている事を受け入れても良いのか?
否、良くない。第一、俺自身意味が解らない事に巻き込まれていると云うのに、このままでは後の関係に支障をきたしかねない。
それに、これは一之瀬にも関係する事だから。そこ迄考えた時、血が騒ぎ出すのが解った。
何だこの感覚は。思った瞬間には既に旋を止めている俺がいた。
「…何で?!宮司!アンタ自分が何してんのか解ってんの?!」
「お前こそ。これが本当に一之瀬の為になると思ってるのか?」
「バッカじゃないの?!なると思ってるからやってんじゃない!!」
「そうならない、と断言出来るなら?」
「…どう云う事?」
「この子は一之瀬の友達なんだろ?なら解るだろ?」
「解ってるってさっきも云ったよね」
「なら止めろ」
「その兄ちゃんの云う通りだよ。僕を消したって瞳姉ちゃんの為にはならないよ」
「意味を履き違えるなよ。確かにお前を消しても一之瀬の為にはならない。だからと云ってお前を消さない訳じゃない」
「つまり?話が見えないよ宮司…?」
「つまり、だ。この子の墓を作る。今ここにいるこの子を消した後で」
「そんな事しても変わらないよ。瞳姉ちゃんは僕と遊ぶのが目的なんだから」
「だからだ。一之瀬に現実を受け入れてもらう。納得なんか出来なくても説得させるさ」
「出来るもんか!」
「やってみせるさ。為せばなるって云うだろ?」
含み笑い。今の俺の表情を形容出来る最も最適な言葉。
「それなら止めなくてもよかったんじゃないの?」
呆れ顔で郁子が云う。しかし拳は握り締めたままだ。
「そんな事ないぜ。消す事と消えてもらう事は達うからな」
「そんな事云っておとなしく消えると思うのかい?」
「思うから云ってるんだ。でなきゃさっきの郁子を止めやしないさ」
両手を目の前で組むと郁子は静かに息を吐いた。
「この世にアンタの居場所はないんだから早くいなくなって!」
組んだ両手を頭上に掲げた直後、一気に振りおろした。
空気が旋になって男の子を襲う。
俺はただ、旋から身を守るのに必死になっていた。
理不尽で納得も出来ないまま今目前で起きている事を受け入れても良いのか?
否、良くない。第一、俺自身意味が解らない事に巻き込まれていると云うのに、このままでは後の関係に支障をきたしかねない。
それに、これは一之瀬にも関係する事だから。そこ迄考えた時、血が騒ぎ出すのが解った。
何だこの感覚は。思った瞬間には既に旋を止めている俺がいた。
「…何で?!宮司!アンタ自分が何してんのか解ってんの?!」
「お前こそ。これが本当に一之瀬の為になると思ってるのか?」
「バッカじゃないの?!なると思ってるからやってんじゃない!!」
「そうならない、と断言出来るなら?」
「…どう云う事?」
「この子は一之瀬の友達なんだろ?なら解るだろ?」
「解ってるってさっきも云ったよね」
「なら止めろ」
「その兄ちゃんの云う通りだよ。僕を消したって瞳姉ちゃんの為にはならないよ」
「意味を履き違えるなよ。確かにお前を消しても一之瀬の為にはならない。だからと云ってお前を消さない訳じゃない」
「つまり?話が見えないよ宮司…?」
「つまり、だ。この子の墓を作る。今ここにいるこの子を消した後で」
「そんな事しても変わらないよ。瞳姉ちゃんは僕と遊ぶのが目的なんだから」
「だからだ。一之瀬に現実を受け入れてもらう。納得なんか出来なくても説得させるさ」
「出来るもんか!」
「やってみせるさ。為せばなるって云うだろ?」
含み笑い。今の俺の表情を形容出来る最も最適な言葉。
「それなら止めなくてもよかったんじゃないの?」
呆れ顔で郁子が云う。しかし拳は握り締めたままだ。
「そんな事ないぜ。消す事と消えてもらう事は達うからな」
「そんな事云っておとなしく消えると思うのかい?」
「思うから云ってるんだ。でなきゃさっきの郁子を止めやしないさ」
















































