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ロア:〜:空

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    負け犬街道まっしぐら。
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【非日常の住人】79/20-13
 「ふん、瞳はそんな事云わないね。とにかく、君は早くあっちの世界に行きなよ」
 俺は見てるしかない様だな。今起きてる事が現実なんだと思い込ませるのに必死だ。
会話に混じる余裕なんかない。
 「嫌だよ。こっちの世界の方が楽しいもん。色恋沙汰とかね」
 何だろうな、この生理的不快感。こいつの薄ら笑いが何もしてなくても頭に来る。
 「例えば、そこの郁子さんが誰かを好きだとか、ね。でもその相手はぜんぜん気付いてないとかね」
 「無駄口は要らないよ。君はここにいてはいけない。早くあっちの世界に行きなさい」
 「嫌だってさっき云ったよ?どーしてもって云うなら力ずくでそうしたら?」
 「何云っても聞かないみたいだね。そうさせてもらうよ」
 「お好きにどうぞ。いつでも良いよ」
 「さっきから黙って聞いてれば好き放題話進めてるなぁ。郁子、自分がやろうとしてる事の意味解ってるか?」
 「勿論。瞳の居場所を奪うってんでしょ?でもさ、宮司は知らないだろうけど瞳の眼帯はこの子のせいなんだよ」
 「そこまで知ってるなら何で僕を成仏させようとするのさ」
 「そうしないと瞳の為にならないからね」
 「ここの荷崩れと関係あるのか?一之瀬の眼帯は」
 「あるんだよ。それも後でね」
云い終わると郁子は右手を男の子へ向けた。
瞬間、突風が起こり、荷崩れの山を更に崩し男の子を狙った。
 「この程度?」
男の子はあっさり避け、右手で凪ぎ払う動作をした。
 又も風が襲う。それを郁子は両手を交差させ顔の前で構えて防御する。
 「やっぱり子供だね。甘いよ」
 そう云うと郁子はツインテールをほどいた。
 「宮司、離れてて」
 従うしかない。こんな目の前の出来事が信じられずにいる俺は。
 「この前の…?」

 空気が変わる。生きている者を寄せ付けない、そんな空気。
 「この感覚…雰囲気…まさか、お姉ちゃんは…?!!」
 「気付くのが遅かったね。そう、アタシはアンタ達の長の娘、水原一族現当主、水原子葉の第一子が娘、水原郁子だよ。気付かなかったかい?」
 「どう云う事だよ郁子」


非日常の住人 | 2008/07/01(火) 12:00 | Trackback:(0) | Comments:(0)
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