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ロア:〜:空

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    負け犬街道まっしぐら。
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【非日常の住人】74/20-11
 「何かあるんですか?」
 「ええ、あそこは以前に事故がありまして。それ以来立入禁止になってなっているので」
 「死亡者が出た、とか?」
 「…」
 「ほんとにそうなのか…」
 「大きな声では云えませんが、二年前程に倉庫内での荷崩れがありまして。
 その時に運悪く、瞳お嬢様のご友人がお亡くなりになられてしまったのです。
 ですから、第五倉庫はそれ以来それ自体墓標としての役割の為、その時のままの状態なので入ってはいけないのです」
 「供養はしてあげてるんだよね?」
 「勿論でございます。時折、瞳お嬢様だけは入られてはあの頃を懐かしんでおられる様です。
 昔話はこれ位にして、さて、到着致しましたよ。
 どうぞおくつろぎくださいませ。私めは紅茶を運んで参りますので」
 一礼すると赤石は早々に別の部屋へ移動していった。
 「流石にこれだけ大きいと事故もあるんですね」
 「気を付けていても事故は起きちまうからな。俺も昔、…何だっけ、思い出せねえや」
 「その歳でもうボケたのか、宮司」
 「な訳ねーだろ、ど忘れしただけだ」
 「宮司は以前よりもおっさんになってきたのです」
 「まだなってねーよ!いくら何でも早過ぎるだろ!(笑)」
 蝶子は邸内を観察してる。知的欲求はこんな時でも一人にさせてくれる様だ。
 それもそうだろう。身近に、それも友人に絵に描いた様な大邸宅に訪れているのだから。
 「ねぇ宮司、さっきの倉庫行ってみない?」
 「駄目って云われたばっかりだろ。それに人の想い出に踏み入るのは良い気がしないな」
 「荒らす気はないんだけどね。気になる事があって」
 「しゃーねえな、付いてってやるよ」
 「ボクも行くのですー」
 「だめー。チイは面白半分ぽそうだから」
 「むー」
 「んじゃちょっと行ってくるから。瞳来たら伝えといてねー」
 郁子はそう云うと今来た道を引き返した。  慌てて俺も後を追う。


非日常の住人 | 2008/06/30(月) 00:00 | Trackback:(0) | Comments:(0)
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