「何かあるんですか?」
「ええ、あそこは以前に事故がありまして。それ以来立入禁止になってなっているので」
「死亡者が出た、とか?」
「…」
「ほんとにそうなのか…」
「大きな声では云えませんが、二年前程に倉庫内での荷崩れがありまして。
その時に運悪く、瞳お嬢様のご友人がお亡くなりになられてしまったのです。
ですから、第五倉庫はそれ以来それ自体墓標としての役割の為、その時のままの状態なので入ってはいけないのです」
「供養はしてあげてるんだよね?」
「勿論でございます。時折、瞳お嬢様だけは入られてはあの頃を懐かしんでおられる様です。
昔話はこれ位にして、さて、到着致しましたよ。
どうぞおくつろぎくださいませ。私めは紅茶を運んで参りますので」
一礼すると赤石は早々に別の部屋へ移動していった。
「流石にこれだけ大きいと事故もあるんですね」
「気を付けていても事故は起きちまうからな。俺も昔、…何だっけ、思い出せねえや」
「その歳でもうボケたのか、宮司」
「な訳ねーだろ、ど忘れしただけだ」
「宮司は以前よりもおっさんになってきたのです」
「まだなってねーよ!いくら何でも早過ぎるだろ!(笑)」
蝶子は邸内を観察してる。知的欲求はこんな時でも一人にさせてくれる様だ。
それもそうだろう。身近に、それも友人に絵に描いた様な大邸宅に訪れているのだから。
「ねぇ宮司、さっきの倉庫行ってみない?」
「駄目って云われたばっかりだろ。それに人の想い出に踏み入るのは良い気がしないな」
「荒らす気はないんだけどね。気になる事があって」
「しゃーねえな、付いてってやるよ」
「ボクも行くのですー」
「だめー。チイは面白半分ぽそうだから」
「むー」
「んじゃちょっと行ってくるから。瞳来たら伝えといてねー」
郁子はそう云うと今来た道を引き返した。 慌てて俺も後を追う。
「ええ、あそこは以前に事故がありまして。それ以来立入禁止になってなっているので」
「死亡者が出た、とか?」
「…」
「ほんとにそうなのか…」
「大きな声では云えませんが、二年前程に倉庫内での荷崩れがありまして。
その時に運悪く、瞳お嬢様のご友人がお亡くなりになられてしまったのです。
ですから、第五倉庫はそれ以来それ自体墓標としての役割の為、その時のままの状態なので入ってはいけないのです」
「供養はしてあげてるんだよね?」
「勿論でございます。時折、瞳お嬢様だけは入られてはあの頃を懐かしんでおられる様です。
昔話はこれ位にして、さて、到着致しましたよ。
どうぞおくつろぎくださいませ。私めは紅茶を運んで参りますので」
一礼すると赤石は早々に別の部屋へ移動していった。
「流石にこれだけ大きいと事故もあるんですね」
「気を付けていても事故は起きちまうからな。俺も昔、…何だっけ、思い出せねえや」
「その歳でもうボケたのか、宮司」
「な訳ねーだろ、ど忘れしただけだ」
「宮司は以前よりもおっさんになってきたのです」
「まだなってねーよ!いくら何でも早過ぎるだろ!(笑)」
蝶子は邸内を観察してる。知的欲求はこんな時でも一人にさせてくれる様だ。
それもそうだろう。身近に、それも友人に絵に描いた様な大邸宅に訪れているのだから。
「ねぇ宮司、さっきの倉庫行ってみない?」
「駄目って云われたばっかりだろ。それに人の想い出に踏み入るのは良い気がしないな」
「荒らす気はないんだけどね。気になる事があって」
「しゃーねえな、付いてってやるよ」
「ボクも行くのですー」
「だめー。チイは面白半分ぽそうだから」
「むー」
「んじゃちょっと行ってくるから。瞳来たら伝えといてねー」
郁子はそう云うと今来た道を引き返した。 慌てて俺も後を追う。
















































